Windows Updateの更新が失敗する不具合[KB5034439][KB5034440][KB5034441]で発生

1月12日にMicrosoftが1月9日リリースWindows Updateで更新に失敗する場合があると発表しました。

Microsoftから”エラーは無視しても問題ありません“と告知されています。

参照：
・KB5034439: Azure Stack HCI バージョン 22H2 および Windows Server 2022 用 Windows 回復環境の更新プログラム: 2024 年 1 月 9 日
・KB5034440: Windows 11 バージョン 21H2 の Windows Recovery Environment 更新プログラム: 2024 年 1 月 9 日
・KB5034441: Windows 10 バージョン 21H2 および 22H2 用 Windows 回復環境の更新プログラム: 2024 年 1 月 9 日

原因となるWindows Updateと対象のOS
1. Windows Update：1月9日リリース
2. 対象のOS：
原因：回復パーティションの容量不足
回避策：今後の更新プログラムで改善予定。※現状未定
不具合が発生される状態
1. 考えられる環境
  1. メーカー純正のOSでも不具合が発生することを確認しました

原因となるWindows Updateと対象のOS

Windows Update：1月9日リリース

KB5034439 – Windows Server 2022
KB5034440 – Windows 11 Home and Pro, version 21H2 Windows 11 Enterprise Multi-Session, version 21H2 Windows 11 Enterprise and Education, version 21H2 Windows 11 IoT Enterprise, version 21H
KB5034441 – Windows 10 Home and Pro, version 21H2 Windows 10 Enterprise and Education, version 21H2 Windows 10 IoT Enterprise, version 21H2 Windows 10 Home and Pro, version 22H2 Windows 10 Enterprise Multi-Session, version 22H2 Windows 10 Enterprise and Education, version 22H2 Windows 10 IoT Enterprise, version 22H2

対象のOS：

Windows 11 version 21H2　※現時点で22H2、23H2は含まれていません
Windows 10 version 22H2、 Windows 10 version 21H2
Windows Server 2022

原因：回復パーティションの容量不足

Windows Updateの適用先が”Cドライブ”ではなく”回復パーティション”のため、Cドライブに空き容量があっても回復パーティションに空きが無ければ不具合が発生します。

回避策：今後の更新プログラムで改善予定。※現状未定

私見となりますが、回復パーティションを拡張することで対応可能と案内されていますが、パーティション構成を理解していること、コマンドプロンプトで”DISKPART”の自力で実行が可能なことなど専門知識が必要な上、根本的解決ではなく一時しのぎのため、早期に該当の更新プログラムを適用しないといけないなどの理由がない限りはお勧めしません。

Microsoftも”PC に回復パーティションがない場合は、この更新プログラムは必要ありません。この場合、エラーは無視しても問題ありません。マイクロソフトは解決方法に取り組んでおり、今後のリリースで更新プログラムを提供します。”と記載しています。

不具合が発生される状態

Windows 回復環境 (Windows RE) ツールのパーティションの空き容量が250MB以下場合に発生するとされています。

考えられる環境

回復パーティションが無い、もしくは削除した
Windows10 1909以前から使用している、もしくは1909以前のWindows 10のインストーラーを使用しクリーンインストールを行った
回復パーティションの後にデータパーティションを作成している
独自に作成・編集された回復環境オプション(パーティション)を使用している
回復パーティションの自動拡張機能を無効にしている

など

現Windows10、11の回復パーティションの推奨サイズは990MB以上で250MB以上の空き容量があることになっています。
Microsoftが提供しているWindowsのインストーラーでクリーンインストールしている、Windowsインストール時にDiskPartを使用し1GB以上のパーティションサイズで250MB以上の空き容量を確保ている状態は不具合が発生しません。

参照：
UEFI/GPT ベースのハードドライブパーティション
 BIOS/MBR ベースのハードドライブパーティション